とりあえず歩いてみようと思う。

ADHD/ASD診断済みで毒親持ちの白衣の天使が呟きます。

母親に殺されていたかもしれない事実。

 

仕事柄、人の相手をすることが主な仕事と言っても過言ではないけれど。

その中でよく言われる台詞が、

 

「貴方みたいな娘さんがいてお母さん幸せでしょうね」

 

って言われるんですよ。

しかもかなりの高確率で。

 

あと、

「こんな娘さんを育てたなんてご両親はとてもいい人なんでしょうね」

とか。

 

正直、心の中では

「母親からはお前みたいな冷たいやつ見たことない!って言われてますけどね」

「娘をサンドバックにしたり父親が死にそうな時に葬式代で100万寄越せとか平然と言っちゃうような親ですけどね!」

って思わず呟いちゃうんですけど。

 

今日はそんな親から受けてきたたくさんの虐待と現在のワタシについての話。

 

先日、何気なく業務をしていた時。

よく担当していたことからかなり親しくなった60代くらいのご婦人に上記の様なことを言われて、思わず自分の身の上を少し話したことがありました。最近千葉で毒親が子供を殺してしまった話を交えて。

まあまあ深い話をしたとは言え、そこまで深く話す時間もなかったけれど。

その人が返してくれた言葉が、

 

「そっか。貴方もかなり苦労してたんだね。貴方はなんとか生き残ることができたんだ」

 

と言ってくれたんです。

こういう話をした時に生き残ることができたって共感してくれた人が初めてで。

大体みんな「でもお母さんも貴方のことを思ってるのよ」とか母親の愛情は絶対!母性神話的な話を返してきてたのに。

生まれてかれこれ20何年。

初めて母親から受けてきたことが虐待だと、今もしかしたらここにはいなかったかもしれないと言うことを指摘されました。

 

正直生きていることって当たり前ではないけど当たり前のことだと思うんです。

だからこそ経験が無い人には生き残ることができたってそんな何言ってんの?と言われるかもしれないんですが。

最近千葉の毒親が起こした事件を見て思わず考えてしまうことの一つ。

あの子と同じ様に私も母親が頻繁に学校に来てクレームをよく出していて、正直先生達からどの学校でもマークされていたと思います。高校生の時には先生が私を助ける為に私抜きで両親と先生達の五者面談をしてくれたこともありました。でも、母親に言った所で明らかな虐待の痕跡が無いから何もできず。私はそのまま何とか大人になり自力で親元から抜け出したけど、

 

もしかしたら私も先生達の対応次第では千葉の事件と同じ様に今ここにいなかったかもしれない。

 

中学生の頃何度か児童相談所に駆け込もうかと思ったこともありました。でも、こんなことで駆け込んでいいのかな、と躊躇して結局駆け込まず。その話を相続放棄を依頼している弁護士さん(児童案件に強い方)に話したら、

 

「それは駆け込まなくて正解だったと思います。今でこそ毒親が認知されて対応もされているけど、あの当時はなかなかそういう認識もなかったですから」

 

と思わず苦笑いと共に零していました。

そして、私が児相に駆け込んでいたら私も今頃ここにいなかったかもしれないしれない、と言った時に明確に否定をせず苦笑いをしていて。

その時は思わず鳥肌が立っただけで済んだけれど、先日のご婦人の発言を聞いて改めて実感したというか。

 

私ももしかしたら、殺されていたかもしれない?

 

何故かそう思いました。でも、この流れならば感じて当然だとも思うけど。色々と頭の中で考えました。親は子供を大事にしなきゃいけないんじゃないの?私って、え、私が生きてることって結構運が良かった感じなの?的な。

普通に考えてごく普通に生きてきた人間が自分が殺されるかもしれないなんて思いますか?それがしかも自分の親だったなんて思うことなんてありますか?

それを感じた時、本当にじんわりと、だけども半端じゃない恐怖が襲ってきて。

千葉の事件のニュースを見る度に、思わず考えてしまうんです。私はただ運が良かっただけ、もしかしたら殺されていたかもしれないって。考えずにはいられない。本当に、あの犯人の行動が母親とそっくりすぎて。

 

ここにいなかったかもしれないと言うだけなら違う未来を選んでいて違う仕事に就いたりしているかもしれないと言う話がメインというか。基本この言葉だと生きている前提なんですよね。もしかしたら選んでいたかもしれない未来と言うだけで明るくも取れますし。

でも、殺されてたかもしれないだとそれは一気に恐怖に変わるというか。

 

実の親に?殺されそうになっていた?

生まれてから一番傍に居てくれるはずの人間に?

 

そう思ってからは何故か本当に恐怖が先に来てしまって。母親の名前を出したり母親のことを少しでも考えるだけで手指末梢がチアノーゼを起こして動悸息切れが止まらなくなります。

以前から精神科の先生にはPTSDを指摘されて居ましたが、症状的にも確定してきているのかなと感じました。

改めて。母親が私に与えたものはちゃんとした教育じゃない。虐待だ。そう思えたのでそこは良かったのかもしれませんが。

でも、普通の人たちはこんな感情にはならない訳で。何故私はこんな感情に苦しめられなければならないのかと頭を抱える最近です。

 

まだこれから住民票ロックの作業も待っているのにどうしたものか…。